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草木の姿を染め移す~エコプリントってどんな染色?~
こんにちは!
今日は、大好きな草木染の中でも変わった方法で染められる"エコプリント"のお話しを♪
イタリアに来て,モノ作り仲間が増える中で出会ったイタリアの草木染。でも3年前にこの技法で染められた作品を目にした時,その可憐な風情にすっかりトリコになった私。
そこには草木や花そのものの姿かたちがプリントされており,まるでセピア色の写真のようでした。
それから探しに探して見つけたワークショップへ早速参加,今ではすっかり仲良しになった染色家ミケーラに手解きをしてもらいました。
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これは今仕立て中の洋服です。山ほど染めた布地をなんとか形にしようと,ド素人ですが秋に向けて重い腰を上げました😅。
ユーカリや柏やバラの葉のほか,茜の根や薬草,玉ねぎの皮なども使って,色々なトーンが生まれるんです。

では参加したワークショップの模様もご紹介😊

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リミニ郊外の田舎にある素敵なアソシエーション,"ラブラブ"にて。Love Love の意味ではないですよ~😅

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この技法を教える事を生業にされている方もいらっしゃるので、細かい内容にかんしては割愛いたしますが、大まかな流れをご紹介!

庭で採集した染色植物やハーブ,茜やザクロ,思いつく植物を色々実験的に布に並べ,木の棒や錆びた缶などに巻き付け,

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サラミのようにぐるぐる巻に!

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それを低温でゆっくり熱して、植物の色素を布に移します。
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冷めた布を広げると,色素が強く布と結合できたものははっきりと草木の姿が染まっており,なんとも言えない味わいが..。

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生徒さん皆さんの作品を外で干して...11月の寒い日でしたが丘からの眺めは美しく,霧がまた幻想的でした。

この染色方法の源流は東ヨーロッパにあるのだとか。元々復活祭に食す卵を草花で美しく色付けしていた習慣があったそうで,染付け用の草木を卵にしっかり固定させるためにぐるぐる巻きにしていた布に偶然に染め付いていた植物の姿にインスピレーションを受けた染色家がこの技法を編み出したのだそうです。

それから夢中になって染めた布の色々...
普段粘土をいじり硬い焼き物を作っていたり、バンバンとパスタばかりを打っていると(笑),こう柔らかい素材のものを触ってリフレッシュしたくなるんですよね...😆。

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裏山に生えている草花やハーブを使って色々と試しました。

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鉄を使うとこんな渋い色になったり...

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デリケートな水墨画のような雰囲気になったり...💓

そうそう、イタリアの染色に興味を持たれている日本の染色家のお客様の旅のアレンジ,通訳アテンドをした時にも,とてもタイムリーだったので、ミケーラ先生を呼んでエコプリントのワークショップをウルビーノで開催したりと,ご紹介する機会を作れてとても嬉しかったです♪

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素敵な作品の説明をしてくれるミケーラ。友人の結婚式のために染めたドレスだそう。きれいに花が散りばめられていました🌼🌹🌸

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一緒に草木を採集するのはとっても楽しい時間♪

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出来上がると歓声も上がります💓

こうやってご縁を繋いで何かをご紹介できることに強い喜びを感じたお仕事でした。

真夏の植物は、生命力が強く元気な色素をしっかり出せるそう。
今のうちにまた何か裏山を物色して近々またやりたいな~と思っております。

皆さんのお家の裏庭や裏山にも,思いがけず素敵な効果が生み出せる草木やハーブが隠れているかもしれませんよ!!

※ちょっと詳しく検索してみたい方は、英語のEcoprintで調べて見るときっと色々な情報が見つかるでしょう。

それでは、また!


by colline_raffaello | 2017-07-29 07:41 | イタリアのクラフト
中世祭りが始まりました!@モンテチェリニオーネ
こんにちは!マルケは今中世のお祭りの真っ盛り♪毎週末色々な中世の小さな村でイタリアの中世の職業や娯楽の様子を再現したお祭りが催されています。有機ハーブ農園を経営している友人のアレちゃんは、この季節,染色植物やエッセンシャルオイル抽出のデモンストレーションの為に引っ張りだこ。私も大好きな夏の行事の一つなので、アレちゃんに会いに,先週はモンテチェリニオーネ(Monte ceglinione)の中世祭りへ行ってきました。
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このお祭りの醍醐味は、中世の美しい村を舞台に当時の人々の暮らしの様子が垣間見れること。色々な種類の職人さんや大道芸師たちがこの時代の衣装を再現したものを味に纏い,それぞれの持ち場で仕事の様子を見せてくれます。音楽と人と村が一体になって,何とも言えない活気が生まれ,その雰囲気を味わうのは私にとっての夏の大切な習慣です。

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これは色々な素材で鳥や動物を呼び寄せる笛を作る職人さんの屋台。カタツムリの笛を一つ買いましたが、本当に鳥の鳴き声が再現出来てビックリ!

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人懐っこいおじちゃん💓ヨーロッパ中のお祭りを家族で回って商いをされているそうです。

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古いカンティーナを活かした太鼓の職人さん。綺麗な売り子のお姉さんが、太鼓を叩きながら路地で歌を歌っていました。

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こちらはヤギの乳から作られるリコッタチーズを炭火で作っているところ。炭の香ばしい香りとヤギのお乳の優しい味のする美味しいリコッタでした。

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こちらはおなじみのカゴ編み職人さん。このおじさんとは私もすっかり顔なじみで、我が家にも彼の編んでくれた籠が色々あって、生活を潤してくれています😊。

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こちらは、昔ながらの織り機でリネンを手織りするマンマ。経糸は綿で横糸は麻。ちょっとしたふきん一枚作るのにも膨大な時間がかかる仕事。
どれも素敵でシンプル💓マンマの手仕事に敬意を込めて,パスタ打ち用のリネンを一枚買わせて頂きました🌹。

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爽やかな縞模様も素敵。

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細~い麻の横糸。イタリアでの麻の栽培もすっかり減ってしまったそうです。

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さてお次は木工用轆轤。キチンと機能している上に、何とも愛らしい佇まいではありませんか?😆

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銅加工のスタンドで。手作りのキッチンツールがどれもツボすぎて、興奮を抑えながら次へ!笑

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縄をねじる作業の実演がお城の前で。ひたすら引っ張りながらあとはネジネジするだけなのですが、とっても様になってます♪

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それにしてもいい天気!美しい丘に囲まれた小さな村...爽やかな風が吹き抜けます💓

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いたいた!アレちゃん。ラベンダーのリースを編んでいました♪彼女のハーブ展示はいつも元気をもらえるので大好きです!

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今日は彼女のダーリンのミシェルと一緒にラベンダーのエッセンスオイルを抽出する様子をデモします。今朝7キロのラベンダーを詰んできたそう。

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この銅の蒸溜器で抽出するのですが、この器具も銅加工職人であるミシェルが作ったんですよ!凄い!

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アレちゃんがラベンダーを鍋に入れます。仕組みとしては家庭用エスプレッソを淹れる仕組みと同じ。下の水が火で温められると蒸気を出してラベンダーを蒸留します。出てくる液体は水とオイルが混ざったもので,それを水とオイルに分けるまでが作業です。

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小麦粉と水を練ったノリを作って...

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蓋の部分に塗りつけ,

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蓋をしっかり閉めて密封し,火を入れます。

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オイルは小さなガラスの器具内に残り,残りの水分は下の大きなボトルに入ります。

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ちょっとだけですが、水面に薄いオイルの膜が出来ているのが見えますか?これが抽出されたエッセンスオイルとなるんです。
辺りはラベンダーの香りで充満!!なんていい香り!!

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一仕事を終え,一緒にちょっと休憩♪

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他にも昔の壷で染色をしていたり,

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広場でパフォーマンスを楽しんだりしながら、一日は暮れて行きました。

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楽しかった一日。みんなとまた来年のお祭りで会うのが今から楽しみです!

では、また♪



by colline_raffaello | 2017-07-19 21:37 | お祭り、行事
庭のハーブでハーブソルトを♪レシピ公開!!
先日料理中,キッチンに欠かせないハーブソルトが終わってしまっているのを発見!これがないとサラダもズッキーニのマリネも味がしまらない..。ということで急遽仕込みをしました♪
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もう4,5年このハーブソルトを作っていますが、小さなポイントを変えつつ、やっとこの1年お気に入りの味が出来ました。
この塩と出会ったのはかれこれ10年以上前。知り合いのお料理上手なおばちゃんが使っていたのを味見させてもらったらとっても美味しくて,それから気に入って,数年間お店で買って使っていました。

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ところがこの塩結構高いんです。
ある日ふとケースの後ろを見たら、材料はほとんど庭に生えているハーブばかり。それなら自分でやってみようと自家製で作り始め,何度も繰り返し作っているうちに,自分の欲しい味に近くなるよう改良し,現在のレシピに収まりました😊。

では早速大まかなレシピを♪ハーブはフレッシュのものを使ってください。

塩...400グラム
ポロ葱...1本
柔らかい玉ねぎ...1個
セロリ(自家菜園のが理想)...2本
ワケギ(あれば)...2本
イタリアンパセリ...数本
にんにく...2かけ
バジル...2本
ローズマリー...1,2本
タイム...少々
マジョラム...少々
野生のフェンネル(若葉)...少々
食用にできる花があれば花びら少々(私は今回チコリの花とマルバの花を使いました)

全て必ず揃わなければダメということではありません。季節によっては手に入らないものもあるので,臨機応変に自分のミックスを作られるといいと思います。

★作り方★

1:ハーブと野菜を洗い,たまねぎ以外全てざっと刻み,300グラムの塩とよく和え,ブレンダーに荒くかける。
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2:クッキングシートを敷いた天板に出来るだけ薄く広げ,夏なら野外で
冬ならストーブの近くに置いてモサモサになるまで乾燥させる。
均等に乾燥させるために、時々混ぜたりオーブンペーパーを変えたりしましょう。私は昨日から仕込んで一日半乾燥させ,カラッと仕上げるために最後に低温(80~90度)のオーブンでカラカラに乾かしました。

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こちらがオーブンでカラカラにした状態です♪

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3:全く同じ工程をたまねぎと残り100グラムの塩で行う。ただ、タマネギは最後のオーブンで乾かす工程で若干温度を上げ,120度くらいでこんがりキツネ色になるようにする。こうするととても良い香りが出ます!焦がさないように注意!!

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4:あとはそれぞれ乾燥したものをすり鉢で細かく擦り,混ぜるだけ♪

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これが玉ねぎとハーブのすり終わった塩たち。あとは混ぜてビンなどに入れて保存します。

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....どうですか?
ちょっと手間が掛かりますが、豊かな香りと味わいは絶対に気に入っていただけると思います!😁

私はこれをサラダ,肉料理,野菜料理,魚料理と何にでも使います。
特にサラダはとってもリッチな味わいになりますよ💓

では,興味のある方は挑戦されてみてくださいね。
つくれぽも大歓迎ですよ~😉

それでは、また!

by colline_raffaello | 2017-07-15 21:26 | 田舎暮らし
イタリアの修道女の手仕事の歴史@Serra de' Conti
こんにちは!
今日のテーマは,"昔の修道女さんたちが関わっていた手仕事の世界"
織物や染物,刺繍やレース編みは一般的ですが、ちょっと深めた内容のものが見たい!!

...そう思って辿り着いたのがここマルケ州にある,セッラ•ディ•コンティという村の修道女アートの美術館。我が家から1時間,とっても素敵な小さな村で,スローフードでもプレシディオになっているチチェルキアというお豆が生産されている場所です。

美術館と言っても小さな空間ですが、思ったとおり修道院という,閉じられているけれどもそれゆえに独特の小宇宙を成形していた世界を彷彿とさせるオブジェばかり。とても興味深く色々と見ることができました。
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ここには1586年から修道院として機能してきたサンタ•マリア•マダレーナ修道院で実際に使われていた道具類や作品群が展示されており,糸紡ぎ,織り,染色,刺繍,レース編みなどのほか、菓子作り,そして意外なロウ人形作り,シルクフラワー作りなどが彼女たちの手によって生産されていたそう。

どれも生活必需品や,装飾目的の品々ですが、そのクオリティの高いことと言ったら凄いんです!
その中でも私が惹かれた手仕事が、シルクフラワー作り用の道具と作品。

花びらの形を切り取るための金属製の道具の手の込んでいることと言ったら!

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恐らくこれは職人さんが作ったものでしょう。形のバラエティが様々で見ていても楽しい😊。

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これは葉や花びらに葉脈を付けるためのテラコッタの押し型。
ちょっと私の仕事とも共通点ありで嬉しい♪
このシルクフラワーで作られたドーム型の飾りは、修道女予備軍の若い尼僧が、修行を終えて晴れて修道女になれる時に頭に被せる飾りなのだとか。シルク地の染色/生地の型抜き/葉脈つけ/成形..ととても手が込んでいる手仕事なので、さぞかし価値のある品だったのだろうな、と想像ができます。

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こちらは変わって製菓用の木型たち。
やはり細かい装飾が施されていて、美しいお菓子がこの型から生まれたのでしょうね!

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縁をつまむ道具や切れ目を入れる道具たち。道具も本当に一つの芸術ですよね。

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こちらは修道院で使われていた陶器類(かなり好み💓)
どれも素朴ですが綺麗な形です。

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こちらはお馴染みのレース編みのコーナー。
それにしても昔の女性は本当にさまざまな手仕事ができたんですね。イタリアでも戦前の人達は学校の家庭科の授業で織りや刺繍,レース編みを習っていたそうですから、家庭での手仕事から女性が離れてしまったのは、考えてみればごく近代の出来事と言えるかも知れません。

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細々とした道具や材料を入れていた家具。一つ一つが覗けて,見てみると蝋人形の手が出てきたり...ちょっとビックリしました(笑)!

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蝋人形の着色に使われていた道具たち。時代を感じます。
さて美術館をあとにして,村の中も散策♪
とてもこじんまりとした住みやすそうな村です💓

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旧市街地への入口はザ•中世!!といった趣きです。

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この日は村を挙げてのマラソン大会だったようで、皆さんテクテクと走られていて...

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もう今は閉鎖されてしまい,見学の出来ない修道院の外観のみを見て。

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とても眺めの良いB&Bに宿泊しました。朝の空気がとっても気持ち良かったです!

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次回はどんなマイナーな話題をお伝えしましょうか...笑

では,また!






by colline_raffaello | 2017-07-14 18:35 | マルケの見どころ
世界で一番綺麗な写真(私にとって)
こんにちは!
毎日暑い日が続くイタリアですが、今年の夏は展覧会用の作品作りでびっちり仕事。夏バテだけが強敵!ですが乗り越えられますように。
今回の私の課題は、"オウムを作る"
しかも2羽。汗
今まで私が関わらせて頂いた仕事の中でも,手ごわい(=やりごたえがある!)ものの一つです。なにせ1羽作るのに一ヶ月近くかかるのですから..。
羽の感じのインスピレーションをしっかり持っておこうと鳥の写真が載っている本を物色していて、ふと父の写真集を手に取りました。
北海道の野生動物の写真家であった父は,生き物の中でも野鳥をこよなく愛しており,その姿を写真に収めようとする情熱は、それはそれはもの凄いものでした。
ページをめくりながら、久しぶりに見入った,私が"世界で一番綺麗な写真"と呼んでいる一枚に久しぶりに釘付けに。
その写真は,カワセミが魚をくわえ,水面から呼び出す瞬間を捉えたもので,水しぶきとカワセミの羽の色の美しさが息を呑むような迫力で伝わってきます。
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思えばこの写真を父が撮影したのは恐らく私が中学校に通っていた頃のはず...今のデジタルカメラはまだ存在しておらず、撮影のための機材は全てマニュアルでした。
"今回はこの鳥を撮影する"とテーマを決めると、納得出来る1枚が撮れるまで何年でも粘っていた父。
撮影現場を決め,餌付けをして現場に鳥が来る環境を整え,テントを張って早朝から何時間もシャッターチャンスを待つ,そんな毎日の繰り返しです。
餌付けした場所に,鳥が来るまで何ヶ月もかかるときもあり、その場が適していないと現場を変えることもたびたび。とにかくものすごいエネルギーと労力と時間とお金が費やされ,この一枚は生まれたのでした。
なのでこの一枚を父がが撮影できた時,私たち家族にとっても,記念になる一大イベントだったのを覚えています。

私は小さな頃から父の撮影現場に良くくっついて行っていたので、今でも"自然の中で見た感動的なシーン"みたいな言葉を思い浮かべるときは、カワセミのつがいの交尾の様子や,キツツキの巣の中にいるヒナたち,真っ白な雪景色の中で泳いでいるオオハクチョウなどがはっきりと思い出されます。
そんな体験の積み重ねが今の自分の原動力になっていることは,父の残してくれた財産とも言えるかも知れません。

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何冊か写真集を出した父ですが、やっぱり彼の集大成と言えるのは最後に出版したこの1冊でしょうか。
残念ながらこの写真集は、志し半ばの父が逝ってしまってから身内や旧友の意志で出版されたもので,父が手に取ることはありませんでしたが、父の暖かい野鳥への眼差しをじっくりと味わうことができる一冊となりました。

そんな父の写真が,今になっても私の仕事のインスピレーションを与えてくれている,というのは何だかとても嬉しいことです。

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今回の仕事も,ベストな状態で仕上げられるよう,そちらから応援おねがいしま~す♪
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と思いながら尾の部分を汗をふきふき今日は進めました!
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今,私の頭の中は羽だらけ。一枚一枚に,躍動感を吹き込めますように💓

では,また!



by colline_raffaello | 2017-07-12 05:55 | 自分のことなど
神様のいる川へ~年に1度の大掃除!!~
さて、山に住んで8年,すっかり海よりも川のトリコになった私ですが,ありがたいことに我が家の近くには,私が"神様のいる川"と呼んでいる素晴らしい川があり、夏中その魅力をたっぷり味わえる幸せが♪ただ,ちょっと有名なこの川,涼を求めて内陸の果てはローマ,ペルージャなどから沢山の人がやってきて、川にゴミを置いていく行儀の悪い人達も後を断ちません。そこで地元の有志グループが我らの川を美しく保とうと年に一度,大掛かりな掃除をするイベントがこの時期開かれます。
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そのユニークな清掃方法は、こちら。
朝早く決められた場所に集合,参加者欄に名前を記載。
切り立った岩場の続く川べりを,いくつかのチームに分けて担当するゾーンを決める。
軍手とゴミ袋をあてがわれ,滑らないゴムシューズを履いて全員水着で時には川を泳いで渡ったり,岩場をよじ登ったりしながら清掃~!

...というかなりサバイバルなもの。
泳げることが条件なのはもちろんですが、結構危険な岩場もあるので、川を良く知っている人達と動きます。
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すっかり岩場に慣れた息子氏も今年は2度目の参加♪野ザルのように道なき道を行く姿はハラハラするけれどチョット頼もしく💓
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岩場が険しく危険な所はこうして泳いで移動。ゴミを入れた袋も一緒に泳ぎます!今年は旦那さんと私,息子氏と友人の4人でチームを組みました。
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二時間ほど動き回ると結構な量のゴミが回収できます。道沿いまでゴミを運ぶと,担当の人が軽トラックで回収,イタリアにしてはなかなかなオーガナイズです!笑
ゴミを運んだ後は思い切り川遊び!
この清掃に参加してこそ発見できる穴場もあるので、満足感は120%💖
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今日初めて見つけたお気に入りの穴場で思い切り遊び..。誰もいないよ~☆
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小さな素晴らしい滝も見つけて清流の水で喉の渇きも癒せました。
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水の中で複雑に妖艶に混じり合う色彩。全てのディティールに生きとし生けることのヒントが。正に"神は細部に宿る"とはこのことで、この川に来るとこの言葉を思い出さずにはいられません。
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ユラユラと水に揺れる木の根毛。水に咲いた赤いスモークツリーみたいで目を奪われる美しさ。
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川遊びが終わったら、参加者全員に村の人達からポレンタが振舞われます。どのおじちゃんもおばちゃんも飛び切りキュート!
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昔ながらに糸で一枚ずつスライスしていました♪
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お皿に盛られたたっぷりのポレンタ。36度の炎天下で、重たいけれど美味しい!
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このラフすぎる雰囲気がたまりません😆
皆大仕事の後なので、清々しく満足げにポレンタを平らげていました。
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食べ終わったあとは腹ごなしの散歩へ。染色植物を物色して,花が終わったスコータノ(スモークツリー)と茜の根を採集💖
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光の粒子をたくさん浴びてエネルギーチャージした幸せな日曜日でした。川の神様も喜んでるかな?

では、また!




by colline_raffaello | 2017-07-10 06:29 | 田舎暮らし
アスコリ•ピチェーノの展覧会,やっと行けました💓
こんにちは!先週は,南マルケで週末旅行をしてきました♪南マルケといえばアスコリ•ピチェーノ,とても美しい広場で有名な街です😊
この旅の目的は、ピナコテカ(市立美術館)で開催中の我らBertozzi&Casoni の展覧会!!マルケで初の大規模な個展で,汗と涙の力作揃いの見応えたっぷりの展覧会なのです。随分仕事に関わらせてもらったのに,オープニングには別の仕事で参加出来ず,やっとこの小旅行で訪問が実現しました😆。
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それにしても、このピナコテカ,素晴らしくゴージャス!!
テーマはクラシックとコンテンポラリーの融合,でも私たちの作品は絵画性が豊かなので、しっくりとどの作品も馴染んでいる♪
言うまでもないアルチンボルドへのオマージュ,ミラノのエキスポにも登場したのですっかりおなじみになりました。
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おっと、ピナコテカの建物はコチラ。どっしりとしてトラベルティーノ(石材の名前)の魅力がしっかり伝わってきます。垂れ幕型のポスターも立派!感無量...😭
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今回の大作はコチラ。
セットされたテーブルの上のお料理が雑然と,絶妙なバランスで組み立てられていて...もちろん全てセラミックです♪マルケということで名物のオリーベ•アスコラーネ(オリーブの肉詰めフライ)があったりしてニクイ!
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調度品と作品がこんなふうに融合した感じはフィレンツェでの展覧会ぶりではなかろうか...。
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お気に入りの作品の写真をどんどん載せていきますよ~💓
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楽器のケースからチャオ~☆
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このフラミンゴちゃんも仕上げだけで2週間以上かかった箱入り娘。長く向き合う動物の作品は,語りかけながら仕事をするので、愛着が湧いてしまうんですよね。
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見よ!このデティールを!笑
ここに辿り着くまでに無数の試験ピースが焼かれているんです。
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こちらもアルチンボルドへのオマージュ•春。
二ヶ月くらい花や葉っぱを作り続けて、頭の中もお花畑になったっけ....シミジミ🌼
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夜空の星座が無数のカタツムリで描かれ閉じ込められた作品。中心はモザイクで出来ています。
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アンティークの家具にひっそりと置かれたこんな作品も。
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名画に飾られた部屋を抜けて...それにしても調度品は何故かベネチアスタイル!
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最後にブックショップへ行くと,なんとカタログの他にグッズもあるぞ!息子氏はお気に入りのアルチンボルドのノートと鉛筆を選んでご機嫌😆。

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もちろん南マルケの宝石,アスコリ•ピチェーノの広場もじっくり堪能してきました♪雨上がりで夕焼けの広場はその魅力を発散!美しかった...💓
このあと北上しながら旅は続きます。続きはまた次回。

ではでは!

by colline_raffaello | 2017-07-05 07:44 | イタリアでの現代美術のお仕事
イタリアで美術のお仕事をするということ~仕事仲間という家族~<第三話>
さて、今日は美術の仕事場で培った人間関係についてお話します♪

私がお勤めしていた工房はボスであるアーティストが2人,アシスタントが当時私を含めて3人。
1日のほとんどを彼らと仕事しながら過ごすわけですから、分かち合う時間がイヤと言うほどタップリ•笑。
なぜか外のメンバーは皆長身で、私は未成年と間違えられるほどちんちくりんでしたので(涙)なんだかコントラストもあって面白いチーム。
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一番古株のアシスタントで工房のDJだったアンドレアとは身長差50cmという次元を超えた世界でした。どんだけ私小さいの...?!

みんなとのおしゃべりは尽きず、それぞれの生活の日々の恋の悩みや家族の悩み,たわいない趣味や音楽の話,真面目な仕事の話ももちろん,随分イタリアの美術の世界のイロハを教えてもらったもので,もちろん会話について行くのは大変ですが、イタリア人のディープな日常を共有できる楽しさは学生時代とは比べ物にならない仕事場ならではのものでした。
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仕事の内容は,ハイパーリアリズムと呼ばれる,あるものをそのまま写しとったようなリアリティのある陶の彫刻を制作すること。
もちろんテーマは様々ですが、難しければ難しいほど、やりがいがあるのは確か。
カタログからの写真で分かりにくいかも知れませんが、これ、全てセラミックで出来ているんですよ!
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こんな作品でも、例えば蝶々の原型(モデル)を型取り用にモデリングするだけで20日くらいかかるんです。
原型作り,石膏型作り,成形,仕上げ,窯詰め,焼成,釉薬掛け,絵付け,上絵付け....膨大な量の仕事をこなすため黙々と一緒に作業していると、色々な気持ちを共有出来て、一つ一つ困難を共に越えていく運命共同体のような感覚が...。

工業製品のように同じものをいくつも作るのとは違い,毎作品,新しいアイデアや挑戦があって、いくらプロと言えど,初めての試みということが少なくありません。よって大きな作品を任される時の緊張感はアシスタント一同骨にしみて理解していますが、それがまた団結を産んで,完成したときの喜びもひとしお💓
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こうして展覧会会場に設置を終了した達成感は私たちだけの宝物♪
あれ、私やっぱり小さい....汗

長い長いお勤め時代が終わり,元祖アシスタントたちがそれぞれの道へ旅立っていき,私は家庭と仕事を両立するために自宅に仕事場を作って外部アシストになっても、こうして生まれた子供を連れて納品に行くと、まるで自分の子どもか孫?というふうに可愛がってくれるボスたち💓
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今でも古い仲間との絆は,私のイタリア生活の大切な一部として私の日々を支えていてくれています😊🌼💓

それでは、また♪


by colline_raffaello | 2017-07-01 08:30 | イタリアでの現代美術のお仕事



陶芸作家の傍らマルケ州の宝石・ウルビーノを中心にマルケ旅行のアテンド活動中!
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