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七色のウールを染める染色家の友人
色の魔術師!染色家の友人の活動レポ

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みなさんもこんな綺麗な色に染め上げられた毛糸で、編み物をしてみたくなりませんか?
今日は、ウルビーノ近郊のまさに山の中で染色用の植物を自ら採集し、草木染をしているマリオンと、彼女とコラボしながら草木染の原毛ウールでフエルトクラフトをし、有機ハーブ農園も経営するアレッサンドラの活動をレポートします。

全ての色は自然からの恵み

草木染を体験したことのある方ならご存知と思いますが、草木染で、強く鮮やかな色を引き出すというのは結構大変な作業なのです。染色用の植物を集めることから、分量、配合、色止めの仕方、全ての工程は長い経験と確かな知識がなければできないことばかり。
彼女たちは、野山から集めた植物のみでなく、中には手に入りにくいものはわざわざ栽培したりと、ものすごいこだわりよう。私がその情熱にほれ込んで彼女たちの作品のおっかけ(?)をするうちに、いつしかものつくり仲間の親しい友人となりました。
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ときには染色のデモをするためにクラフトフェアーなどではこうして染色に使う植物を持ち込み、道行く人に紹介もするんです。こんなドライフラワーを見るだけでも胸がときめいてしまいます!
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やさしい色合いのフエルトの小物たち。近年は日本でも人気があるクラフトのひとつですね。
彼女たちの青空マーケットはいつも大人気。

イタリアの町では良く開かれる中世の生活を再現したお祭りには、必ず中世の職人コーナーがあり、そこで欠かせない染色コーナー。衣装も中世のものを着て行われる染色のデモはひとだかりでいっぱい。
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こんなふうに地元の人たちから外国人観光客まで、皆で中世にタイムスリップします。
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ときにはこんな場所のように実際中世の時代に使われていた染色の工房で時代物の道具類を使いながら染色のデモをする。。なんて貴重な体験もあります。
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見ているだけでも心が弾むマーケット。さらにマリオンは染めた原毛を手つむぎする技術もあり、手染め、手つむぎ、手編みで出来上がった作品は贅沢この上ありません。
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美しい中世の町並みと色とがとけあって、染色の長い歴史にも思いをはせる夕暮れ。。。

こんな風に手仕事を愛する彼女たちとの幸せな出会い、私もどんどん作品つくりに精進しなければ~と心を新たにする今日この頃です。

ということで次回は我が作陶の人生、についてもちょっぴり語ることにしましょう。
それではみなさん、また。


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by colline_raffaello | 2014-04-28 08:37 | イタリアのクラフト
さびを使った型おし染め、スタンパ ア ルージネ
魅力いっぱいのイタリアンクラフト

さて、私の大好きなイタリアのクラフトをこれからいよいよ紹介してゆきたいと思います!
今日は自然のさび色を活かした染色、スタンパ ア ルージネについてお話しましょう。
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マルケ北部、ここはカルペーニャと呼ばれる古い歴史のある山岳地帯の小さな町。
ここでは3代にわたってさび染めの工房を経営している家族がいます。
工房の名は アンティーカ スタンペリア カルペーニャ。
小さな工房に入ると、そこには所狭しと型染め用のスタンプが並んでいます。
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使い古された手入れの行き届いた道具たちも、いい味を出してくれています。

この染色法は、かつてここ一帯がモンテフェルトロと呼ばれていたころ、17世紀にさかのぼると言われています。ロマーニャ州を中心として生まれた伝統工芸ですが、ロマーニャ州との県境に隣接したカルペーニャには、この伝統が受け継がれ、今日でもマルケ州で数少ないさび染めの伝承地として、生産が続けられています。
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州によって柄のモチーフが変わり、多くは植物文様を活かしたものや聖人や動物です。生成りのやさしい色に染められた草花の素朴な魅力はクラフト好きの私を一気にノックアウト。
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3代目の若旦那。素敵な笑顔に彼の作品への愛情が感じられます。

ここでは染色体験もやっており、旅行者の方は旅の思い出にオリジナルの作品を染めて持ち帰ることができます。お好みの柄でエプロンやランチョンマット、テーブルクロスなどを染めて、イタリアの風を感じながらキッチンに立ったり食卓につくのも素敵ですね。

こちらのサイトでは、製作の様子や商品を見ることが出来ます。

www.anticastamperiacarpegna.it

では次回は天然草木染色家さんをレポートしたいと思います。それではまた。


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by colline_raffaello | 2014-04-21 08:58 | イタリアのクラフト
もうすぐ復活祭!
日曜日は復活祭
今週の20日日曜日はイタリアでは復活祭というおまつりがあります。
その名のとおりイエス様の復活を記念して春分のあとの満月直後の日曜日とさだめられてお
リ、イタリアではパスクア、英語ではイースター祭という名で呼ばれています。

ここマルケ北部では、このお祭りの時期になるとクレッシャ ディ パスクアと呼ばれる、たっぷりとチーズの入ったドーム型のパンが各家庭で焼かれます。
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味としては、ブリオッシュにチーズのうまみを足したような感じで、レシピはそれぞれに、パルミジャーノチーズを使ったものや、ペコリーノチーズ(羊の乳で作ったチーズ)を入れたりと、各家庭の好みで工夫されます。
パスクアの朝には、このパンを朝食として、お祭りのために教会で祝福を受けた卵と一緒に食べる習慣があります。

では今日は、この写真を提供してくれた、マルケ郷土料理文化が根強く残るウルビーノ近郊の素敵な町、ウルバニアも一緒にちょっぴり紹介します。

郷土料理と焼き物の町 ウルバニア

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メタウロ川と呼ばれる川沿いにある、かつてはカステルドゥランテとも呼ばれた、古くからマヨリカ焼きの伝統のある地域です。
かつてのウルビーノの大公フェデリコもこの町をこよなく愛し、夏季にはこの町に滞在しながら、近郊の野山で猟を楽しんだと言われています。
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これはスフォリアータと呼ばれるここ一帯の名物。何層にも薄い生地が練りこまれた薄焼きパン。野草のソテーとグリルした豚のソーセージで、完璧な組み合わせです。
口の中いっぱいに、春の野草の香りが広がります。



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ルネッサンス時代にはマヨリカ焼きもさかんだったウルバニア。今ではいくつかの工房が、伝統を守りながら生産を続けていて、町の陶芸文化協会も陶芸文化の継続に力を注いでいます。かくいう私も協会メンバーの一人です。
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    ルネッサンス時代の絵柄を活かして作られたかわいいペーパーウエイトや、


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     カラフルな柄の愛らしいタイルたち。焼き物好きの私にはたまりません!


いつか、焼き物をテーマに記事をまとめてみたいです。みなさん、ではまた!

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by colline_raffaello | 2014-04-16 20:43 | お祭り、行事
トルッテロー二を作りましょう!
イタリアの詰め物入り手打ちパスタ
トルッテロー二を作ってみましょう!
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昨日のブログでお見せしたパスタ、トルッテロー二。詰め物入りの手打ちパスタですが、作り方はいたって簡単。
イタリアの詰め物入りパスタにはよくリコッタチーズが使われますが、このチーズがいちばんおいしい季節は春!ヤギや羊たちが春のやわらかい草を食べ始めると、彼らのお乳もふんわりと甘くやさしい味になり、かすかに青草の春のにおいが感じられる極上リコッタができるのです。

今日はリコッタと一緒に春の野草オルティーカ(和名 イラクサ)を使って作ってみましょう!

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これがオルティーカです。日本の野山にも見られますが、ちくちくして素手で触ることはできないので、必ずゴム手袋をはいて採ってください。

材料 4人前

パスタ用:

全卵 3個
小麦粉(薄力粉と強力粉の5:5ミックスか中力粉) 300g
塩 少々

手順はこちら

1:ボールに粉と塩を入れ、卵を割り、粉の中心に落としていく。
2:フォークで卵を崩しながら,円を描くように少しずつ粉とまとめていく。
3:軽くひとまとまりになったら台(そばやうどん用の生地を練る台、またはテーブル.木がベスト。)
4:コシが出て表面がすべすべになるまで5分ほどしっかり練る。
5:丸くまとめてボールに戻し、最低30分休ませる。

パスタを休ませている間、詰め物を用意します。

詰め物の材料:

イラクサを下茹でしたもの: 100~150グラム
リコッタチーズ: 300グラム
すりおろしたパルミジャーノチーズ: 80グラム
塩と黒胡椒: 少々
ナツメグ: 少々
オリーブオイル(できればエキストラバージン)

手順はこちら
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1: イラクサをたっぷりの湯で下湯でします。イラクサを洗うのも、沸騰した湯に入れるのも、
   必ずゴム手袋着用!イラクサは結構くたくたになるまでゆでてください。

2: 下湯でしたイラクサが冷めたら、ざっと刻んでほかの詰め物の材料と全て一緒にあわ    せ、なめらかになるまでよく混ぜます。

3: パスタをのばします。打ち粉をして、そばやうどんと同様の伸ばし方でのし棒で1mmく
   らいの厚さが理想です。    
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4:伸ばした生地に6cm正方に切り目を入れ、それぞれの中心に詰め物を丸くスプーンで置  いていきます。あまり入れると閉じるとき中身がはみ出てしまうので注意!
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5:とじかたは、対極になっているかどどうしを三角のバンダナ状になるように閉じ、90度の   かどを下になるように持ち、ふちを指で押さえながら閉じたら45度のかど2つを重ね合わせるようにして後ろへもってゆき1つにとめます。
(自分が作っていたので写真を撮れず文章での説明になってしまいました。。)

6:すべて閉じたらあとはゆでてお好きなソースと絡めるだけ。
  デリケートな味なので、セージと溶かしバター、マジョラムと溶かしバターといったシンプ   ルにハーブとあわせたものが合います。もちろんトマトソースも相性がいいです。

沢山作って冷凍しておくと便利です。
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ちなみに昨日載せたこの写真は溶かしバターといためたストリードリという野草です。
また、炒ってくだいたくるみを乗せると香ばしくてとてもおいしですよ。
みなさんもお試しあれ!

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by colline_raffaello | 2014-04-08 19:45 | 食文化
トルッテロー二を作りましょう!
イタリアの詰め物入り手打ちパスタ
トルッテロー二を作ってみましょう!
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昨日のブログでお見せしたパスタ、トルッテロー二。詰め物入りの手打ちパスタですが、作り方はいたって簡単。
イタリアの詰め物入りパスタにはよくリコッタチーズが使われますが、このチーズがいちばんおいしい季節は春!ヤギや羊たちが春のやわらかい草を食べ始めると、彼らのお乳もふんわりと甘くやさしい味になり、かすかに青草の春のにおいが感じられる極上リコッタができるのです。

今日はリコッタと一緒に春の野草オルティーカ(和名 イラクサ)を使って作ってみましょう!

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これがオルティーカです。日本の野山にも見られますが、ちくちくして素手で触ることはできないので、必ずゴム手袋をはいて採ってください。

材料 4人前

パスタ用:

全卵 3個
小麦粉(薄力粉と強力粉の5:5ミックスか中力粉) 300g
塩 少々

手順はこちら

1:ボールに粉と塩を入れ、卵を割り、粉の中心に落としていく。
2:フォークで卵を崩しながら,円を描くように少しずつ粉とまとめていく。
3:軽くひとまとまりになったら台(そばやうどん用の生地を練る台、またはテーブル.木がベスト。)
4:コシが出て表面がすべすべになるまで5分ほどしっかり練る。
5:丸くまとめてボールに戻し、最低30分休ませる。

パスタを休ませている間、詰め物を用意します。

詰め物の材料:

イラクサを下茹でしたもの: 100~150グラム
リコッタチーズ: 300グラム
すりおろしたパルミジャーノチーズ: 80グラム
塩と黒胡椒: 少々
ナツメグ: 少々
オリーブオイル(できればエキストラバージン)

手順はこちら
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1: イラクサをたっぷりの湯で下湯でします。イラクサを洗うのも、沸騰した湯に入れるのも、
   必ずゴム手袋着用!イラクサは結構くたくたになるまでゆでてください。

2: 下湯でしたイラクサが冷めたら、ざっと刻んでほかの詰め物の材料と全て一緒にあわ    せ、なめらかになるまでよく混ぜます。

3: パスタをのばします。打ち粉をして、そばやうどんと同様の伸ばし方でのし棒で1mmく
   らいの厚さが理想です。    
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4:伸ばした生地に6cm正方に切り目を入れ、それぞれの中心に詰め物を丸くスプーンで置  いていきます。あまり入れると閉じるとき中身がはみ出てしまうので注意!
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5:とじかたは、対極になっているかどどうしを三角のバンダナ状になるように閉じ、90度の   かどを下になるように持ち、ふちを指で押さえながら閉じたら45度のかど2つを重ね合わせるようにして後ろへもってゆき1つにとめます。
(自分が作っていたので写真を撮れず文章での説明になってしまいました。。)

6:すべて閉じたらあとはゆでてお好きなソースと絡めるだけ。
  デリケートな味なので、セージと溶かしバター、マジョラムと溶かしバターといったシンプ   ルにハーブとあわせたものが合います。もちろんトマトソースも相性がいいです。

沢山作って冷凍しておくと便利です。
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ちなみに昨日載せたこの写真は溶かしバターといためたストリードリという野草です。
また、炒ってくだいたくるみを乗せると香ばしくてとてもおいしですよ。
みなさんもお試しあれ!

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by colline_raffaello | 2014-04-08 19:45 | 食文化
ぶどうの剪定 ~春の庭仕事~
春の庭仕事

先週は雨続きでウルビーノのレポートができずじまいでしたが、今週はたまりにたまった
庭仕事をするためにおあずけになりそうです。
あっというまにまたやってきたぶどうの剪定の季節。今日はこちらをレポートしてみましょう。

マルケ州は白ワインで有名なのですが、まただんなさんのおじいちゃんもワイン用白ぶどうばかりを植えてらっしゃいました。
昔の農家のひとは、みんな自宅の畑にぶどうを植え、自家製の田舎風ワインをつくったものでした。今もそのなごりは健在で、こうして私たちもここに越してきた7年前から、周りの人たちの知恵を借りながら手探りでワイン作りをはじめて、やっと2,3年まえぐらいから、まあまあ飲める白ワインができるようになりました。

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こんなふうにぶどう棚が並んでいます。
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今日は近所の剪定名人のおじちゃんが助っ人に来てくれました。
よい手さばきでパツパツとあっという間に切ってゆきます。

よいぶどうを育てるのに、正しい剪定は必要不可欠。若くて強い枝を選び、鉄線に沿わせてきれいに繋いでゆきます。
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かわいらしい新芽がふっくらと出てきています。いいぶどうに育っておくれよ~。

すっかり春らしくなった今日この頃。庭にも色々なおいしい野草が顔を見せ始めました。
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これはストリードリという野草。最近は日本でも栽培している農家が出てきている、大人気の春の味覚の1つです。
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腹がへっては戦ができぬ、ということで、ストリードリはトルテロー二という詰め物のあるパスタとともに、しっかりおなかにおさまりました!
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それでは、しめは息子君の今日の生け花。みなさんにもよい春が来ますように。
ではでは、また。


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by colline_raffaello | 2014-04-07 22:45 | 庭仕事、畑仕事



陶芸作家の傍らマルケ州の宝石・ウルビーノを中心にマルケ旅行のアテンド活動中!
by colline_raffaello
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