ハーブの魔女に会いに行く🌿~ネローネ山のロレッタ~第1話
皆さんこんにちは!
今日は、イタリアで出会った面白い人々の中でも、群を抜いて個性的なハーブの魔女、ロレッタさんのお話を🎶

f0322790_07570638.jpg

そもそも私がイタリアのハーブにとても興味を持ったのは、ファエンツアの陶芸学校で学生をしていた時。(15年前💕)
。中世の薬草学の世界では、マヨリカ焼きの素晴らしい薬壺がハーブや薬を入れるために使われており、装飾のスタイル、
形、ラテン語で書かれたチンプンカンプンな薬草の名前まで、陶芸美術史の授業では結構みっちり学んだものでした。
そして色々な陶芸美術館に行く度に、その薬草壺のコレクションの多さと美術品としての質の高さに、当時のイタリアの修道院や薬局でのハーブの存在がどれ程大きく大切なものであったのかを目の当たりにして、歴史の中でのハーブの存在に強く惹かれるようになりました。🌿

f0322790_08132548.jpg

我が家に沢山ある陶器のカタログ。中世から1700年代にかけては圧倒的に薬壺のコレクションが多いのが、 当時の薬草学の大切さを物語っています。
そして...
とにかくどれもとても美しいんです。
ちょっとだけお茶目に感じるラテン語の自体もかなりツボ😁😅

f0322790_08325585.jpg

薬草の用途やラテン語の名前の説明などもカタログには必ず書いてあり、大変興味深いのです。


そんなふうに、中世の世界ではメデイカルハーブは聖なる薬であり、それを収納する陶器は麗美な美術品でなければいけなかったという歴史の交錯にすっかり魅せられ、古い薬草書のコピーや、修道院で作られていたハーブテイーや野草を使ったお料理のレシピを好んで探すようになり、自然とハーブを栽培する友人や、野草を使った郷土料理を作る料理研究家、村の薬草師(エルボリスタ)の方たちとのお付き合いが生まれるようになりました。

そして何よりも、10年ほど前に自然の多い田舎に引っ越してきたことが、私の野草愛に火を着けたと言えるでしょう。まだまだイタリアの田舎では、食用できる野草に詳しいおばあちゃんなどが多く、どこかしこで野に出て野草を摘んでいるおばあちゃんたちと出会えたんです。
そんな彼女たちから、あれこれ野草の手ほどきをしてもらえたのは、田舎暮らしの最大の財産。
色々な野草を覚えてからは、裏山は宝の山となりました🌿。

そして野草好きの間でも、有名だったのが地元の山に住んでいる、"ハーブの魔女"と呼ばれるロレッタさんでした。

長い間薬草に関わるお仕事をしてこられたロレッタさん。
現在はネローネ山に籠って自然と共に暮らしながら、レストランの為のハーブを調合したり、メニュー作りに協力したり、こうして時々山から下りてレッスンをしてくれたりします。

f0322790_09000648.jpg

彼女のレッスンはシンプルでとてもストレート。
まずは季節や土地質に敏感になること。自分の回りにある自然を良く観察して、どこにどんなものが生えやすいかを感じとれるようになること。

同じ植物でも場所によってや成長のし具合によって成分も味も香りも変わるので、それぞれの植物のベストの状態を知るのはとても大切だと言うこと。

どんなに学問書の知識を詰め込んでも、実際野に出て役立つのは普段どのくらい自然とふれ合っているかがものを言うそう。...フムフム、同感!

私もスーパーのスパイスコーナーで買ったジュニパーベリーと、自分で山に行って完熟で摘んだジュニパーベリーの味の差にビックリ驚いた経験があるので、"採りどき"というのは実感していました。

でもまだまだ知識が追い付かないのが本当なので、旦那さんのおばあちゃんから受け継いだ薬草書を手引きしながらロレッタさんのお話もありがたく伺うことに(笑)

f0322790_09195095.jpg

レッスンがあったのは、アペニン山脈の麓のラモリ(Lamoli マルコさんの天然水彩絵の具のレッスンでも行った村の近くです)森の中にあるB&Bで。
本当に自然一杯の素敵な所です。

f0322790_09323812.jpg

山のハーブをもっと知りたい沢山の人が集まり、周辺の森をまわりながら、この季節に出会えるハーブをロレッタさんと探すという楽しい探検🎶

f0322790_14552613.jpg

まず始めに見つけたのは、タンジー。(Tanacetum vulgare L. )
ピエモンテではお料理用のハーブとして登場します。
昔は防虫剤として天井から吊るしてハエよけにしたり、ドライにしたものをマットレスの羊毛に混ぜたり、タンスに入れたり。
ハーブとしては関節痛や月経痛、歯痛に効果を出し、少量卵焼きに入れたり、フォカッチャの生地に入れたりハチミツで甘くした(苦めの味なので)ハーブテイーにしたりしていたそうです。

f0322790_14594680.jpg

ほとんどの季節黄色い花を着けたままという性質から、ギリシャ語で"不死の花•athanasia"の名を持ち、ラテン語の名前の原型になっているそう。キク科の多年草で、和名はヨモギギク。

f0322790_15025985.jpg

私の持っているハーブ辞典にもありました。ふむふむ。

f0322790_15075655.jpg

次に見つけたのはセイヨウオトギリ。(Hipericum perforatum L.)
オトギリソウ科の多年草で、イタリアでは洗礼者ヨハネのハーブの1つとして余りにも有名です。
夏至に近い6月24日がヨハネの日とされており、この季節に咲き誇るセイヨウオドギリは、他の野のハーブや花と水に浸され、月の光を一晩浴びて月のエネルギーや香りを移し、翌朝その水で洗顔することによって恩恵を受けるという私も大好きな素敵な風習が、中部イタリアでは残っています。
ハーブとしてはホメオパシーの分野で抗うつ剤として使われたり、皮膚の消毒剤や消炎剤として古くから使われていました。

食用ハーブとしてもイタリアでは定着していて、若葉を摘んで湯がいたものをやはり卵焼きなどに入れて食されます。

f0322790_15211036.jpg

これも辞書を見ながらふむふむ。

f0322790_17023231.jpg

こちらはビロードモウズイカ。(Verbascum thapsus L.)
ベルベットのようなフカフカの大きな葉が特徴で、2メートル以上にもなる2年草。
若葉や黄色い花が使われ、皮膚の湿潤や、咳や呼吸器の治療にシロップやハーブテイーとして使われます。

f0322790_17151874.jpg

こちらは日本では雑草の代表格、セイヨウオオバコ。(Plantago media L.)ヘラバコも含めて、食用ハーブとして青菜のように湯がいてソテーにしたり、生でサラダとして食されます。
刻んだ葉を傷に当てると傷の回復を促す作用があったり、結膜炎や瞼の炎症にも効果があるそうです。

さて、何せ長~~~い1日でしたので、後半は次回ご紹介したいと思います!ふう~~~😅

また近日中に!!










[PR]
by colline_raffaello | 2017-10-16 07:44 | 食文化
<< ハーブの魔女に会いに行く... 古代種の果実のお祭り~イタリア... >>



陶芸作家の傍らマルケ州の宝石・ウルビーノを中心にマルケ旅行のアテンド活動中!
by colline_raffaello
カテゴリ
全体
マルケの旅に来ませんか
お祭り、行事
ウルビーノの芸術
ごあいさつ
食文化
庭仕事、畑仕事
イタリアのクラフト
自分のことなど
田舎暮らし
マルケの見どころ
マルケの風景
イタリアでの現代美術のお仕事
未分類
以前の記事
2018年 03月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2015年 02月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
お気に入りブログ
ポルトガル便り~ヨーロッ...
メモ帳
最新のトラックバック
ラファエッロとブラマンテ..
from dezire_photo &..
ライフログ
検索
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
イタリアのハーブ博物館でハー..
at 2018-03-04 08:28
ハーブの魔女に会いに行く&#..
at 2017-10-20 06:11
ハーブの魔女に会いに行く&#..
at 2017-10-16 07:44
古代種の果実のお祭り~イタリ..
at 2017-09-29 21:18
アンナのハーブ料理~秘密の洞..
at 2017-09-23 05:19
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧